2005年11月21日
毎日新聞から
ネット上の新聞記事です。今このときを記憶に残しておきたい。
◇「大関のとしての使命」ある魁皇
大関の座を守るため、日々奮闘する魁皇。03年初場所に引退した同期の大横綱・貴乃花に3年遅れで、通算勝ち星「794」に追いついた。
初日で琴欧州を破った垣添が相手。懐に飛び込む速さに警戒が必要だが、合口のよさから来る自信と落ち着きが、取り口に現れた。
立ち合いで左をこじ入れ、右で相手の左を絞り上げる。得意の形になった後は迷わず出た。自身「今のところ一番いい相撲」と喜ぶ内容だ。
88年春初土俵。貴乃花のほか若乃花、曙とともに土俵を踏んだ。11年前のちょうど九州場所。貴乃花が30連勝で横綱昇進を決めた時、魁皇は小結。大関に昇進した00年秋場所では、若乃花は既に引退、曙、貴乃花も盛りが過ぎていた。
しかし「オレはオレ」が口ぐせの大関。在位32場所中優勝4回、そのつど綱取りに失敗し、カド番も千代大海と並んでワーストタイの8回になる豪快な半面ポカもやる。今場所も、分のいい玉乃島や雅山戦で星を落とし、周囲をヤキモキさせている。
それでも見せる粘り腰。そこにファンはしびれる。福岡がご当地とあって、この日の館内には「がんばれ魁皇」の大横断幕。「大関でまだ取れていることに感謝している。応援に少しでも応えないといけない」と魁皇は言う。
この日は千代大海も元気な相撲で勝った。朝青龍の連覇や最多勝、琴欧州の大関取りばかりが取り上げられるこの場所。歩みは遅かったかもしれないが、魁皇には、まだ、存在感を示すべき「大関のとしての使命」がある。【上鵜瀬浄】
[ 毎日新聞 11月21日 10時15分 更新 ]
2005年11月21日 15:06
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